多動児にオススメ!ハンドスピナーに代わる楽器、アサラトって?
少し前に、ハンドスピナーって流行りましたよね。
ADHDや多動児が落ち着くと評判で、関わっている発達障がい児を持つ親御さんが実際に「助かった!使える!」と喜んでいた顔が今でも鮮明に思い出せます。
あれって実は「フィジットスピナー」っていう正式名称があるんです。フィジットって「落ち着きがない」「そわそわ」みたいな意味なんですけど、長時間座っていたりして集中力が途切れてしまった時に、ペン回ししてみたりしませんか?あれって集中力を取り戻すために効果的なんです。ハンドスピナーもとい、フィジットスピナーもそういった利用法があります。
下記の記事にとても詳しく、わかりやすく書いてあったので目を通してみてください。
上のサイトでも記述があったように、ADHDや自閉、多動児に対して本当に有用か否か、との議論がされているフィジットスピナー。使うことにより衝動性が抑えられ落ち着くと言われていますが、それ自体に集中してしまうために他のことに意識が向かないなど、逆効果であるという意見もあります。
そこで、論点ズレるけど、私は言いたい。
そもそもハンドスピナーって回したところでなんか得られるの?(笑)
子供が落ち着いてくれて助かるのはわかるけど、それによって子供は何か得られるのかな?って、シンプルに疑問です。
集中力を助けるのは手の運動であり、フィジットスピナーの回転する視覚情報自体には何の意味もないそうなんです。
要するに、集中力が持続しないADHDや多動児にとって、集中力を助けて細やかな手の動きを必要とする何かがあれば良くて、それがフィジットスピナーのように無意味なものじゃなければ尚良いのではないでしょうか。
そこでアサラトを提唱したい
まずは私のツイートを見てください。
ちょっと前に多動児に良いと評判のハンドスピナーが流行ってたけど、アートセラピストとして私は多動児にはコレを勧めたい。ハンドスピナーより楽しいし、ずっとやっていられるよ。極めれば演奏家になれるよ。アサラトっていう西アフリカの民族楽器だよ。 pic.twitter.com/WfcpOXcpQZ
— Karma🤪💫 (@k6rm6) 2017年12月11日
下手くそだけど楽しそうでしょ?(笑)
もともとは西アフリカの母親たちが、赤ん坊をあやすため、木ノ実を用いて作ったオモチャだったそうです。私の専用アサラト。
これがまた結構奥が深くて、色んな奏法があったりするんですよねぇ。
こうやって作られています。面白い〜!
楽器であるメリット
まずこういった打楽器を演奏するということは、リズム感が身につきます。リズム感は運動神経などにも繋がっていて、とても役に立つスキルです。
また、表現力や想像力も養われます。私の頭では、楽器をやるデメリットを見つけることができません。
ハンドスピナーを極めたところで何かになれるわけじゃないと思いますが、このアサラトなら、演奏家として活躍することもできます。実際にアサラト奏者として国内外を問わず活躍する日本人は結構いて、異次元の凄さを誇っています。
アサラトフリースタイルバトル三連覇を達成した、アサラト日本一 Watariさん
日本のPANMANさんと響さん、中国のAFRIさんとJIMさんのコラボ
どうです?格好いいでしょう?
同じ手の運動なら、ハンドスピナーなんかよりこちらの方がずっと楽しくて良いと思うんです。
ADHDは芸術に向いている説
ADHDなどの発達障害者は芸術に向いているとよく言われます。著名な画家や音楽家はもはや全員そうなんじゃないかと思ってしまうほど、そういった説をよく耳にします。
実際に芸術に向いているなぁ、と、芸術と福祉双方に携わる私も思います。良い意味でも悪い意味でも、芸術向きの特異な個性ですよね。
アサラトを生活に用いることは、彼らのその良い点を伸ばしてあげる方法の一つも兼ねているのでは?と思います。
日常に取り入れてみて!
まぁ、小難しいことは考えず、是非日常に取り入れて使ってみてください。
アサラトだとちょっとうるさくて公共の場じゃ使いづらいなぁ、という場合は、コルクで出来たコルクアサラト、周りを編み物で覆ったパピラトなど、マナーモード対応の品も数多くあります。
また、プラスチック製のパチカという商品も出ていますが、これはカラーバリエーションも豊富で子供も喜びそうです。
アサラトを取り入れて楽しい日常を是非!